プラハの市内交通(メトロ・トラム・バス)

プラハ地下鉄

プラハ市内を観光する際の移動手段として、地下鉄やバスなどの公共交通機関が考えられます。私は身軽な一人旅ということもあり、タクシー等は利用せず、公共交通機関のみで移動しました。3泊4日の滞在でしたが、プラハ市の公共交通機関にはすぐに慣れることができ、とても使いやすかったです。公共交通機関を中心にご紹介します。

石畳が多いプラハ市内ではキャリーバッグの取り回しに苦労することもあります。スマートフォンの地図アプリで経路を探す際には「最も早く到着する」ルートを選びがちですが、移動する自分の状況に応じて「徒歩が少ない」なども考慮することをお勧めします。
また、プラハでは横断歩道でない場所でもどこでも道路の横断をする人が多くて驚きました。車も親切に停車してくれ、文化の違いを感じました。しかしトラムやバスなど急に止まれない車両も多いですので、十分注意してください。

目次

プラハ市内の公共交通機関の種類

  • メトロ(地下鉄)
  • トラム(路面電車)
  • バス
  • トロリーバス
  • フェリー

乗車券の種類

料金は区間ではなく有効時間により料金が異なるしくみです。有効時間内は対象の交通機関(地下鉄、トラム、バスなど)が乗り放題となります。
例えばバスと地下鉄を利用して目的地に行く場合、バス乗車から地下鉄下車の時間が30分以内であれば、有効期間30分のチケットを1枚購入すればOKです。

ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港とプラハ市内を結ぶシャトルバス「AIRPORT EXPRESS」(案内表示では[AE]と書いてあることが多い)は、以降ご説明する有効期間制のチケットとは別の料金体系です。ご注意ください。

有効期間による種類

  • 30分*
  • 90分*
  • 24時間
  • 72時間

他にも「30日」「90日」「365日」の長期のチケットもあるようです。ここでは割愛します。
30分/90分のチケットではペトシーンの丘へのケーブルカーには乗車できません。 24時間/72時間のチケットにはペトシーンの丘へのケーブルカーも含まれています。

以下、年代別の料金を紹介します。日本円は1 CZK=6.4円での計算です。(2024年12月時点)

大人(15〜60歳)料金

  • 30分:30 CZK(※191円)
  • 90分:40 CZK(※256円)
  • 24時間:120 CZK(※768円)
  • 72時間:330 CZK(※2,112円)

シニア(61〜65歳)料金

  • 30分:15 CZK(※96円)
  • 90分:20 CZK(※128円)
  • 24時間:60 CZK(※384円)

60歳の誕生日から65歳の誕生日の前日まで有効。年齢を証明するIDが必要です。

15歳未満の子ども

無料

15歳の誕生日の前日まで有効。10〜15歳までの子どもは、利用数交通機関によっては年齢確認が必要となる場合があります。パスポートなど年齢を証明できる書類を提示してください。
Prague Public Transit Company > Fares > Discounted travel of children under 15 years

65歳超のシニア

無料

65歳から有効。パスポートなど年齢を証明できる書類を提示してください。
Prague Public Transit Company > Fares > Discounted travel of seniors over 65 years

乗車のたびにチケットを買う or 24時間/72時間チケットを買う、どちらが得?
24時間チケットの場合、30分チケット4回分、90分チケット3回分の金額になります。
72時間チケットの場合、30分チケット11回分、90分チケット8.25回分の金額になります。
これが得になるかどうかはその人の行動次第ですが、私は3泊4日の日程で72時間チケットを購入し、12回以上乗車したため72時間チケットで得したと言えます。
チケットの自動販売機を探したり、30分チケットか90分チケットか判断する手間を省けることが、金額のお得さ以上にメリットを感じました。

媒体(紙 or デジタル)による種類

  • 紙のチケット
  • アプリ(PID Lítačka)

券売機などで購入できる紙の乗車券のほか、スマートフォン・タブレットにインストールして使うアプリ「PID Lítačka」で乗車券を購入することもできます。行き方を調べたり、車両の位置をリアルタイム表示ができるなどの機能もあります。

紙の乗車券の買い方

券売機

プラハ公共交通券売機

メトロの駅、トラムやバスの停留所などにある券売機で購入することができます。
ただしすべての停留所に券売機が設置されておらず、乗りたい停留所で買えない場合もあります。また硬貨でしか購入できない旧型の券売機が設置されている場合もあります。

メトロ駅にはカードが使える券売機が設置されていますので、あらかじめ購入しておくと確実です。

私はヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港で72時間チケットを購入・打刻し、その後はチケット購入の心配をすることなく過ごせたので楽でした。

Youtubeでプラハの公共交通券売機でのチケットの買い方の動画がたくさん見つかります。プラハ旅行の前に予習したい場合に便利ですので探してみてください。

販売している場所

空港、メトロの駅、トラムやバスの停留所にある券売機以外にも、以下の場所で紙の乗車券を購入することができます。

  • バス、トラム車内の券売機
    トラム車両の券売機では、有効期間30分、90分、24時間の乗車券のみ購入可能。タッチ決済のできるクレジットカード、Appple Pay、Google Payなど非接触型の決済のみ使用できます。現金で支払うことはできません。
    非接触決済のマークが書かれた入口から乗車し、乗車後すぐに券売機で購入します。この乗車券は即時に有効化されますので、別途有効化の手続きは不要です。
  • 交通局のインフォメーションセンター窓口(DPP Info Centres)
    乗車券の購入以外にも、地図、路線図などの情報を入手できます。土曜日、日曜日は閉まっているところもあります。

乗車券を購入できる場所が、公式サイトに掲載されています。参考にしてください。
Prague Public Transit Company > Fares > List of points of sales

乗車券の有効化

料金は区間ではなく有効時間により料金が異なるしくみです。「いつ利用を開始したのか」を記録するため、使い始める時に打刻が必要です。打刻されていないチケットは無効で、無効なチケットで乗車していることが検札で発覚すると罰金を徴収されますので、打刻を忘れないように注意してください。

紙の乗車券の有効化

使用を開始する時に打刻機で打刻して有効化します。
トラムとバスの場合は乗車後に車内の打刻機を使用します。
地下鉄の場合は、車内やプラットフォームではなく、駅の入口に設置された打刻機を使用します。
乗車券には矢印が書かれていますので、その方向に打刻機に投入してください。

一度打刻すれば、他の交通機関に乗り換える際に再度打刻する必要はありません。

車内の打刻機
紙の乗車券サンプル

アプリの有効化

使用を開始する時に、アプリ内で購入したチケットを表示し「Activate」を実行します。実行する時にはインターネットに接続している必要があります。また Activate(=有効化)の操作をしてから実際に有効化されるまで1分ほどかかります。有効化される前に検札があると無効として罰金を支払わなくてはならないので、余裕をもったActivate処理が求められます。

参考

本記事の情報は投稿した時点のものであり、閲覧されている時点で変更されている場合がございます。あらかじめご承知おきのうえ、参考になさってください。

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