オーロラは、太陽風に含まれるプラズマが地球の大気中の酸素や窒素の原子と衝突することで発光する現象です。特に太陽活動が活発なときに出現しやすくなります。またオーロラが出現していても、空が雲に覆われていればオーロラは雲に隠れて見えません。オーロラの観測は天候や太陽活動に左右されるため、運に頼る部分もあります。
以下に、アイスランド滞在時にオーロラを見ることができるかどうか、予報を確認できるウェブサイトをご紹介します。
アラスカ大学 オーロラ予報サイト
アラスカ大学(University of Alaska)地球物理学研究所(Geophysical Institute)のウェブサイト では、地域と時間帯(Time Zone)を選択することで、そのエリアのオーロラ出現予報を確認できます。たとえば、アイスランドを選ぶ場合は「Europe」と「UTC」を指定してください。
予報は、以下のようにオーロラの出現確率に応じたランクで表示されます。
- Minimum(最小)
- Quiet(静穏)
- Low(低い)
- Moderate(中程度)
- Active(活発)
- High(高い)
- High+、High++、High+++
- Maximum(最大)
「Low」と予想されると出現の可能性が低い印象を受けますが、私は「Low」の予報でオーロラを見ることができた経験があります。「Low」以上であれば期待が持てますが、「Quiet」以下では観測の可能性が低く、オーロラツアーが中止されることも多いようです。
「High」以上は「地磁気嵐」に分類されるレベルで、めったに見ることはありません。
アイスランド気象庁 オーロラ予報
オーロラが出現しても、曇天や光の影響で観測が難しい場合があります。アイスランド気象庁(Icelandic Met Office)のオーロラ予報(Aurora forecast) ではオーロラ予報に加え、雲の動きや天候の情報も確認できます。
主な機能
- オーロラ予報
画面右上に表示される「Aurora forecast」の数値が高いほど、オーロラの出現率が高まります。 - 日の入り・日の出時刻
「Sunset(日の入り)」「Dark(暗い時間帯)」「Sunrise(日の出)」の時刻が表示されます。各時刻は、レイキャビクを基準としています。 - 月齢と月の出時刻
月明かりが強いとオーロラが見えにくくなるため、事前に確認しておくと良いでしょう。 - 雲の予報
地図には雲のカバー状況が表示されます。白い部分は晴れ、緑色の部分は雲が覆う地域を示しています。
「Aurora forecast」が「2(Low)」以上で、雲がない場合、観測のチャンスが高いといえます。
オーロラ観測を計画する際は、これらの予報情報を活用して最適な条件を見つけてください。