2024年9月にハンガリー国会議事堂を訪れた際のようすをご紹介します。
8:45開始のツアー
事前にオンラインで8:45開始のツアーチケットを購入していました。訪問する1ヶ月も前に購入したのですが、売り切れている時間帯もあり、朝早いツアーに参加することとなりました。
迷うことを想定し、余裕をもって8時20分ごろに地下鉄で到着。Kossuth Lajos tér(コシュート・ラヨシュ広場)駅を出ると国会議事堂が目の前に現れます。ツアー出発地点のビジターセンターを確認した後、開始時間まで周辺を散策しました。前日にトラムからドナウ川越しに眺めていた国会議事堂ですが、間近で見るとその巨大さに圧倒されます。
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ツアー開始
開始時間になると、空港の保安検査のようなゲートを通って入場します。いろいろな言語のガイドツアーがありますが、現時点では日本語ガイドのツアーはなかったため、多言語オーディオガイドを使うツアーに参加しました。オーディオガイドのデバイスは、壁の国旗にかざすと希望の言語が選択できます。英語で進むガイドの解説に続き、日本語の音声ガイドが流れます。
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17階段
国会議事堂内には合計28の階段があり、その中の「17階段」を上りメインフロアへ向かいます。天井には金の装飾が施され、豪華な空間に心を奪われます。金の装飾やステンドグラスはハンガリーの植物モチーフがデザインされています。
階段を上るかエレベーターを使うかは選択可能で、ガイドがツアー開始時に確認してくれます。
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大階段
廊下を抜けると96段ある大階段が現れます。大階段は正面玄関からキューポラの間へ続きます。
天井には見事なフレスコ画が描かれています。天井や柱には細かな装飾がされていて、オペラ座や宮殿のような豪華な雰囲気です。
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キューポラの間
国会議事堂の中心にあるキューポラの間。ここは撮影が禁止されており、衛兵の見張りもあり、警備が厳しいところです。聖イシュトヴァーンの王冠と宝珠や宝剣、王杓などの戴冠式用の品が保管、展示されているからです。戴冠式用の品が入ったガラスケースに近づき過ぎないようロープが張られていて、近づきすぎると衛兵に注意されます。
王冠のレプリカはマーチャーシュ教会で展示されています。
高さ約27メートルのドームの最下層には16本の柱があり、柱の上にはかつての王など、統治者の像が設置されています。
貴族院ラウンジ
議員が休憩や交流に使うスペースで、美しい絨毯が敷かれています。樹木に花が咲いているような、果実が実っているかのような照明も素敵です。
柱には伝統的な職業を象徴する像が設置されていますが、セラミック製のこれらの像は、豪華絢爛な国会議事堂内において、めずらしくどこか素朴な雰囲気です。
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貴族院本会議場
廊下を通り抜けると、豪華な貴族院本会議場に到着します。金の装飾が目を引き、どこを見ても緻密なデザインが施されています。
正面には立派な演壇があり、その背後にはハンガリー王家の紋章と絵画が飾られています。座席は馬蹄型に7列配置され、453名の議員が座れるようになっています。
会議場の中には入れず、傍聴席の一部分から内部を眺めることになります。
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本会議場前の廊下
議員が休憩するためのスペースで、椅子やテーブルが設置されています。
昔使われていた葉巻置きも残されており、休憩時間に廊下で葉巻を燻らせながらコミュニケーションをとっていた議員さんたちを想像したりして、歴史を感じられる趣のあるスペースでした。
ここでガイドツアーは終了です。
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展示室
最後に、出口にある展示室(The Béla Neÿ hall)を訪れます。国会議事堂の1/100スケール模型や、建築の様子を再現したデジタルコンテンツなど、見応えのある展示が多数あり、最後まで楽しめます。
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