日本館 -見応えあり、一度は訪れたい-

日本館

日本館は、循環をテーマにした円形の建物。木材がふんだんに使われた外観は落ち着いた雰囲気で、中が見えない分、期待感が高まります。

館内は「Plant」「Farm」「Factory」の3エリアに分かれており、観覧ルートは日によって異なります。私が訪問した際は「Plant → Farm → Factory」の順で回りました。

目次

Plant AREA

Plant AREAは「ごみ」から「水」へをテーマに展示されています。

このエリアでの見るべきポイントは発酵」「ごみが水、熱、電気に」「火星の石です。

発酵で発光中? 集められたゴミを発酵させるとメタンガス生まれ、メタンガスが電気を作り出す。

見どころのひとつは、世界最大級の火星由来の隕石「Yamato 000593」。これは日本の南極観測隊が採取したもので、火星に水が存在していた証拠とされています。
実際に石のかけらに触れられる展示は、来場者に大人気でした。

Farm AREA

Farm AREAは「水」から「素材」へをテーマに展示されています。
藻類の可能性を楽しく紹介するエリアで、たとえば――

  • 藻類のタンパク質生産量は大豆の約36倍
  • CO₂吸収量は杉の約14倍

こうした数値に驚かされるとともに、さまざまな藻の種類がハローキティで表現されていて親しみやすく、展示もユニーク。売店では限定ピンバッジも販売されており、人気を集めていました。

Factory AREA

Factory AREAは「素材」から「もの」へをテーマに展示されています。

日本独自の“やわらかいものづくり”をドラえもんがガイドします。たとえば、

  • やわらかく作ることで長持ちする
  • 衝撃を受け流す

といった工夫が、製品や建築にどう生かされているかが紹介されていました。

また、日本館そのものもリサイクルを前提としており、建築資材から家具、ユニフォーム、パッケージまで、次の用途へどう展開されるかも展示されています。

出口付近では巨大なバイオガスプラントが登場し、その迫力に圧倒されました。

感想

全体を通して、美しさと分かりやすさが両立された展示内容でした。開催国としての意気込みが強く伝わってくる、力強く大規模な展示で、会期中に一度は訪れておきたいパビリオンです。

他のパビリオンと比べても、来場者が意見や感想を交わしながら観覧している様子が印象的で、自然と深く考えさせられるパビリオンだと感じました。

  • 訪問:2025年7月16日 19時
  • 滞在時間:約60分
  • 個人的オススメ度:★★★★★(とてもオススメ)

基本情報

  • エリア:東ゲートゾーン 地図を見る
  • 運営時間:9:25〜21:00
  • 入場方法:予約可能。
    ただし午前9時30分と、午後19時の回は予約がなくても先着順で入れる。

参考

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