アイスランドへの旅行の目的のひとつとして、オーロラを見ることを挙げる人も多いのではないでしょうか。
オーロラは極点に近いほど見えやすいわけではなく、緯度65〜80度の帯状地域「オーロラオーバル」でよく発生します。アイスランドはこのオーロラオーバルの直下に位置し、さらに鑑賞環境が整っているため、オーロラ観賞に最適な国と言えます。
アイスランドでオーロラを見るメリット
それほど寒くない
アイスランドの冬は他のオーロラ鑑賞地に比べて寒さが厳しくありません。例えば、アラスカやフィンランド北部では冬の夜間に気温がマイナス20〜30度になることもありますが、アイスランドではレイキャビクで最も寒い時期でもマイナス2度ほど。私が3月中旬に訪れた際、レイキャビクの最高気温は5度、最低気温はマイナス1度で、日本の冬の服装で十分対応できました。
早い時間帯にもオーロラが出現
アイスランドでは、19時40分から22時40分の間にオーロラが見られる確率が高いとされています。これに対し、アラスカでは深夜から明け方に見えることが多いため、アイスランドなら夜更かしをせず、翌日の観光も楽しめます。私が訪れたときは、21時30分ごろからオーロラが現れ始めました。
街の近くでもオーロラ鑑賞が可能
首都レイキャビクは夜間も明るいですが、少し歩くだけで街の光を避けられます。さらに車で移動すれば、牧草地や溶岩台地など人工の明かりが少ないエリアにアクセスできます。私が訪れたレイクホルト村はレイキャビクからバスで1時間ほどの場所にあり、牧草地に囲まれた静かな環境で、丘に登れば素晴らしいオーロラを楽しめました。
オーロラを見られるかどうかはさまざまな気象条件が整うことが必要です。はるばる訪れたとしてもオーロラが必ず見られるとは限りません。「オーロラを見るだけ」の旅行ではなく、「寒すぎない」「早い時間帯にも見られる」「街から近い」などの条件が揃っているため、比較的手軽にオーロラに遭遇するチャンスがあることがアイスランドのメリットです。初めてのオーロラ観賞地としてもおすすめです。
アイスランドでオーロラが見える時期
オーロラは出現していても、空が暗くないと見えません。アイスランドでは5月〜8月は日中時間が長く、日の入り後も真っ暗になりづらいので、オーロラが出現していたとしても肉眼で見ることはできません。
アイスランドでオーロラを見るには、9月から翌年4月にチャンスがあります。
アイスランドでオーロラが見える場所
アイスランドは国全体がオーロラベルトの直下に位置しており、どこでもオーロラを目にする可能性があります。その魅力は「人が生活できる場所」で鑑賞できること。温泉に浸かりながらオーロラを楽しむことも夢ではありません。より美しいオーロラを見るために、以下の人気スポットを参考に暗い場所を目指してください。
Reykholt(レイクホルト)
レイキャビクの北約108kmに位置する人口約40人の小さな村。中心部から少し離れると、周囲は真っ暗になります。私はレイクホルトでオーロラを見ることができました。
Blue Lagoon(ブルーラグーン)
有名な屋外温泉施設ブルーラグーンは、周囲に溶岩台地が広がり人工の明かりが少ないため、オーロラが見られる確率が高い場所です。冬期は営業時間が08:00〜22:00で、十分暗い時間帯に訪れれば温泉に浸かりながらオーロラを楽しむことも可能です。近くには「ノーザンライトイン」という宿泊施設もあります。
Hveragerði(クヴェラゲルジ)
レイキャビクの南東約30kmにある地熱の町。温室農業が盛んで、晴天率が高いためオーロラ鑑賞に適しています。レイキャビクの市内バス(strætó)が通っていますので、公共交通機関で訪問することも可能です。
参考:Strætó(英語)
Húsafell(フーサフェットル)
レイキャビクから北東280kmの溶岩と氷河に囲まれたリゾート地。日本の国立極地研究所が設置したオーロラ観測ステーションもあり、科学的な視点でも注目されています。